血液培養から菌が検出されたときに真の血流感染なのか、コンタミなのか迷うことがよくあります。それを判断するには様々な基準がありますが、菌の種類によってもある程度推定できるようです。
ちなみに「血液培養ガイド」による汚染率の定義は、
①(コンタミネーションと判定されたセット数)/採取全セット数.血液培養結果がコンタミネーションかどうかの判断は患者の臨床情報に基づいて専門家によってなされる.
②コアグラーゼ陰性ブドウ球菌,Propionibacterium acnes,Micrococcus 属,緑色連鎖球菌(Viridans-group streptococci),Corynebacterium 属,Bacillus 属陽性例において,同日2セット以上血液培養が提出された症例における,1セットのみ陽性 検体数/2セット以上提出検体数の合計.
となっております。
今回のCQに対してインターネット上で検索して、様々なまとめ資料に使われている以下の2論文を選択して表にまとめました。(論文の吟味はほとんどしてません)
☑The clinical significance of positive blood cultures in the 1990s: a prospective comprehensive evaluation of the microbiology, epidemiology, and outcome of bacteremia and fungemia in adults.
Clin Infect Dis. 1997 Apr;24(4):584-602.
PMID: 9145732
☑The clinical and prognostic importance of positive blood cultures in adults.
Am J Med. 2010 Sep;123(9):819-28.
PMID: 20800151
では、以下にまとめます。
※前者は青、後者は緑の表でまとめてあります。
※真の血流感染率が80%以上は赤字、コンタミ率が80%以上は青字にしてあります。
〇グラム陽性菌
〇グラム陰性菌
〇嫌気性菌、酵母菌・真菌、マイコバクテリア