処方提案用
NSAIDによる塩分・体液貯留→心不全のリスクはよく言われるところであり、 「急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)」においてNSAIDは心不全の増悪因子として以下のように記載されております。 さて、そのリスクはどの程度か?ということに疑問を…
腎機能障害のある患者へのSGLT-2阻害薬は、その作用機序から血糖降下作用が不十分と言われております。が、時々そのような患者への処方を見かけます。 さて、効果はあるのでしょうか… 今回は、それぞれの薬剤の腎障害患者を対象とした臨床試験の論文を読んで…
認知症等の理由でインスリンの自己注が難しい方が時々おられます。家族の協力があれば継続は可能ですが、それが難しいこともあります。 デグルデクは42時間以上の効果持続が示唆されているので週3回投与とか可能なのかな…と思って調べたところ、いくつか文献…
「日本ヘリコバクター学会 H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版Q&A 」には以下のような記載がなされております。 Q11:高度腎機能障害や透析患者に対する除菌治療はどうすると良いですか? A11:高度腎機能障害の場合には薬物の用量を減じる…
医師から、「施設や往診の患者さんって頻回に採血ができないからWFをDOACに変えようと思うんですけどどう思いますか?」と聞かれまして。いやいやそれは短絡的過ぎるでしょ…と思いながら、文献を探してみようと。とはいうものの、上手く探せなかったので、こ…
// COPDの急性増悪により入院になった方がいらっしゃいまして。心不全を合併していたのでβブロッカーとしてカルベジロールが使われておりました。カルベジロールは喘息に禁忌だけど、COPDへの影響はないのだろうか…と思い、調べてみました。 2つの文献をピッ…
// 貧血にてVB12が漫然投与されている方がいらっしゃって、検査値は改善しているけど漫然投与されていたので中止依頼をかけようかな、という症例がありまして。ついでに他の薬剤も漫然投与されてないかなと思いながら処方を眺めていたら、PPIがずーっと投与…