2017-01-01から1年間の記事一覧
// 文献を3つピックアップしました。 The Risk of Pneumonia in Older Adults Using Nonbenzodiazepine Hypnotics. (非ベンゾジアゼピン(BZ)系催眠薬の使用における高齢者の肺炎リスク) J Manag Care Spec Pharm. 2016 Aug;22(8):932-8. PMID:27459656 P:総…
// 文献を3つ紹介していきます。 まずは、糖尿病患者に対する抗精神病薬の高血糖リスクに関して。フリーで全文読めます。 Antipsychotic drugs and hyperglycemia in older patients with diabetes. (糖尿病高齢者における抗精神病薬と高血糖) Arch Intern M…
// 今回はベンゾジアゼピン系薬の骨折リスクについて。 私の独断と偏見と拙い批判的吟味にて3つピックアップしています。 まずは、全文読めませんがメタ解析を。 Association between use of benzodiazepines and risk of fractures: a meta-analysis. (ベン…
// 前々回はエスゾピクロン、前回はゾルピデムのリスクをみていきましたが、今回はZ-drug全般についてみていきます。 ピックアップした文献は3つ。 まずは、全文は読めませんが最新のメタ解析を。 Z-drugs and risk for falls and fractures in older adults…
// 前回はエスゾピクロンに的を絞りましたが、今回はゾルピデムのリスクをみていきたいと思います。世界的に使用量が多いのか、単独でのリスクが多く検討されているようです。 まずは転倒リスクから。 Zolpidem is independently associated with increased …
// ベンゾジアゼピン系薬と転倒・骨折との関連についてはよく知られているところですが、何やらエスゾピクロンは他剤に比べて転倒率が低いということを聞きまして、ちょっと調べてみました。 まずは理論的なところから。特にGABAA受容体のサブユニットとのの…
// 前回は酸分泌抑制薬とCDI(クロストリジウムディフィシル感染症)の発症(初発+再発)のリスクについてみていきましたが、今回はCDI再発に限定した酸分泌抑制薬のリスクについての文献を2報みていきたいと思います。 まずは今年報告されたメタ解析から。アブ…
// 今回は治療のことではありませんで。酸分泌抑制薬とCDI(クロストリジウムディフィシル感染症)との関連は比較的有名なことかと思いますが、実際にどのくらいのリスク因子なのでしょうか、ということで文献をまとめておきます。まずはPPIのCDIリスクに関す…
// これまでCDI(クロストリジウムディフィシル感染症)の治療薬は基本的にMNZとVCMのみでしたが、今後フィダキソマイシンとベゾロトクスマブが発売されるようです。てことで、先取りで有効性等をみていきたいと思います。現行の治療薬にてどうしても再発する…
// CDI(クロストリジウムディフィシル感染症)の治療薬について。 そういえば、Clostridium difficileは2016年にClostridioides difficileに名称が変わったとどなたかがおっしゃっていましたね。ソースはこちらのようです。 文献の前に先にガイドラインを紹介…
// たまに出てますよね、バルプロ酸。効いてるの??って思いながら、調剤してますが。 てことで、調べてみました。が、試験がほとんど行われておらず、しかも小規模なものばかり… でも仕方ないので、それをみていきました。ちなみにバルプロ酸は海外では、…
// 以前に抗精神病薬と死亡リスクとの関連はこちらとこちらで取り上げましたので、今回は肺炎リスクをみていきたいと思います。取り上げた全ての文献において、必ずしもBPSDに使われたというわけではないようなので、ご承知ください。 その前に、Practice Gu…
// 今度、一般の方向けに「サプリメントや健康食品」について話してほしいと言われまして。とりあえず、ずっと気になっていた有害事象に関する文献を読んでみました。 Emergency Department Visits for Adverse Events Related to Dietary Supplements. (サ…
// バルプロ酸ナトリウム(以下、VPA)とカルバペネム系抗菌薬の併用は、VPAの血中濃度が低下することがあるので禁忌となっております。というのは知っていたのですが、実際使いたい症例がありまして。どの程度低下するのかが知りたくて、おもむろに添付文書を…
// 前回は抑肝散の効果についての文献を読んでいきました。今回は、その抑肝散の有害事象についてみていきたいと思います。どうしても偽アルドステロン症による低K血症は気になります。 文献に入る前に、偽アルドステロン症に関する復習を。 ・重篤副作用管…
// 今回は、BPSDにおける抑肝散の効果をみていきます。 よく使われていますが、個人的には効果をあまり実感できていません。漫然投与も多い気がしますし、副作用の低K血症も時々みますし。。。 そんなこんなで、個人的にはあまり好きな薬剤ではないのですが…
// 7/29(土)の21時頃から梅田にて居酒屋抄読会を開催します。そしていつものように、その様子をリアルタイムでこちらのツイキャスにて配信いたします。 今回はグルコサミン・コンドロイチン関連のこちらの論文を読んでいきます。保険薬局の薬剤師だった時は…
// COPDの急性増悪により入院になった方がいらっしゃいまして。心不全を合併していたのでβブロッカーとしてカルベジロールが使われておりました。カルベジロールは喘息に禁忌だけど、COPDへの影響はないのだろうか…と思い、調べてみました。 2つの文献をピッ…
// 前回に引き続き、認知症と糖尿病の双方向性について見ていきます。 学会で知った文献は前回紹介した2つのみでした (ただメモを取り損ねただけだと思いますが…) ので、pubmedとgoogle scholarにて「dementia」「hypoglycemia」のワードで調べてみました。 …
// 先日、第60回日本糖尿病学会年次学術集会に参加して参りまして。少し時間が経ってしまいましたが、シンポ等で紹介された文献を少しずつ読んでいこうと思います。 今回取り上げるのは低血糖と認知症の双方向の関連についてです。 まずは私のメモに残ってい…
// 最近、「ヘルスリテラシー」に興味を持ちまして。 まずは書籍等で概要を掴みたいと思いまして、色々勉強しました。意外と奥が深くてびっくりしました。ただ、日本ではまだまだ始まったばかりの分野のようで、自分にも何かできるのではないかと思いました…
// 貧血にてVB12が漫然投与されている方がいらっしゃって、検査値は改善しているけど漫然投与されていたので中止依頼をかけようかな、という症例がありまして。ついでに他の薬剤も漫然投与されてないかなと思いながら処方を眺めていたら、PPIがずーっと投与…
// 最近、認知症患者さんの眠前にトラゾドン(レスリン®、デジレル®)が処方されているのを時々目にします。色々調べてみると、不眠やせん妄の治療を目的に処方されることが多いようです。おそらくベンゾを避ける意味もあるのではないかと思います。 院内に採…
// 今回はGLP1作動薬についての文献をみていきます。 まずはリキセナチド(リキスミア®)についての文献から。 Lixisenatide in Patients with Type 2 Diabetes and Acute Coronary Syndrome.(ELIXA) (2型糖尿病かつ急性冠動脈症候群患者へのリラグルチド) N E…
// 今回はDPP4阻害剤とSGLT2阻害剤の有名な論文についてみていきます。 一応、全部目を通したことのある論文だったので、結果は知っていましたが。。。 まずはDPP4阻害剤から。一つ目はサキサグリプチン(オングリザ®)について。 Saxagliptin and cardiovascu…
// 今回はデバイスに関する文献を。 まずは某メーカーの製品説明会で紹介された、吸入のアドヒアランスと死亡率の関連についての文献を。RCTのサブ解析ではありますが。 Adherence to inhaled therapy, mortality and hospital admission in COPD. (COPDにお…
// 前回はICSのリスクについてみましたので、今回はLAMAの尿閉リスクとLABAの心血管イベントリスクをみていきます。 LAMA(というよりは、吸入抗コリン薬全体になりましたが)の尿閉リスクについては、知り合いにこちらのシステマテックレビュー(PMID:25083248…
// 今回は吸入薬にリスクについて考えていきます。 GOLDガイドラインを読むと、ICSのリスクは肺炎、骨折、糖尿病について記載されていました。また記載されておりませんでしたが、LAMAに関しては尿閉、LABAに関しては心血管イベントが気になります。 まずはI…
// 今回は、吸入薬以外のCOPD治療薬についての続きです。前回は抗菌薬の予防的投与を取り上げましたが、今日は去痰剤とPDE4阻害剤についてです。 いずれもコクランのシステマテックレビューをみていきます。 まずは去痰剤から。 Mucolytic agents versus pla…
// これまではCOPD治療薬のうち吸入薬についてでしたが、これからは吸入薬以外の薬剤についてみていきます。 今回は抗菌薬の予防的投与から。改訂されたGOLDのガイドラインでは、グループDでの追加の考慮(禁煙者のみ)の記載があります。 ガイドラインの引用…